新着記事(本のレビュー)
【小説『十戒』(夕木春央)レビュー】奇妙な十戒にあなたは踊らされる
相変わらずの夕木春央である。 いわゆる"密室殺人"の状況を描き、最後に明かされる殺人犯は相変わらず予測不能。 読書界隈では話題を呼んだ同著者の作品『方舟』に続き、今作品『十戒』も夕木春央ワールド全開なので、ぜひどんでん返しの餌食になってほしい。 ちなみに、モーセの十戒とのつながりはおそらくあまりなく、シンプルに作中で10の戒律が定められることからこのタイトルがついたのだと思う。 (モーセの十戒のうち、第6戒の「殺してはならない」という戒律に関しては真っ向から破っている。) とはいえ、カルト宗教を信仰する親 ...
【小説『方舟』(夕木春央)レビュー】人の醜さにあなたは騙される
「方舟」と聞くと「ノアの箱舟」を思い浮かべる人が多いだろう。 「ノアの方舟」については、記事の中盤あたりで解説を入れるが、簡単に言えば、「旧約聖書の『創世記』に登場する、大洪水から命を守るための巨大な船」である。 そして、この『方舟』というタイトルから「ノアの方舟」を連想させるが、本作品に登場する"方舟"は命を救うものなのだろうか。 いわゆる"どんでん返しのミステリー"として大注目を浴びていたが、個人的にはどんでん返し以上に"人の醜さ"が描かれているところに作品の本当の面白さが描かれていると思っている。 ...
【小説『君のクイズ』(小川哲)レビュー】問題.彼は何を追い求めているのでしょう?
ここ数年でクイズの人気は爆発的に上がったと思う。 地上波のテレビでいえば、ネプリーグや東大王(2024年に終わっていたらしい)などが思いつく。 早押しで回答する形式が一般的だが、フリップで回答するものもあれば、時間制限内にできるだけ多く回答する形式のものもある。 いろんな形式があるが、問いがあり、それらに回答するという形式は変わらない。 それがクイズというものだ。 そこで問題です。あなたにとってのクイズとは何ですか?一つ答えよ。(声の出演:関口宏) さぁ走って!(声の出演:渡辺正行) ※東京フレンドパーク ...
【小説『さいはての彼女』(原田マハ)レビュー】パワフルがどん底から引き上げてくれる
どん底とまで言わなくても、ちょっとつらいなとか、気分が乗らないなとか、ちょっとだけ落ち込んでしまうことは誰にでもあると思う。 そういったとき、どうやって克服しますか? 自分の力で克服できる人もいると思います。 でも、誰かが手を差し伸べてくれたり、誰かが背中を押してくれたり、自分からついていこうとしたりと、誰かの存在がびっくりするほどの活力を生むのではないかと思います。 この記事では、どん底を味わった人、落ち込むような出来事があった人が、人との出会いやかけられた言葉に救われ、再び歩み始める小説を紹介します。 ...
【小説『君が手にするはずだった黄金について』(小川哲)レビュー】絶対に人間観察が好きになる
あなたは考えることが好きですか? 好きと答えたあなたへ。今から紹介する本はぶっ刺さります。 そこまで好きじゃないと感じたあなたへ。今から紹介する本を読めば、考えることが楽しくなると思います。 考えるってどうやるの?って思ったあなたへ。ぜひこの本を手に取って、”考える”ということを体現している人を感じ取ってみてください。自然と考えられるようになっています。そして、考えることが楽しくなっていることでしょう。 この本が向かない人はいるのかって?考えることをあきらめた人でしょうか。 でも、そんな人でも楽しめる作品 ...
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相変わらずの夕木春央である。 いわゆる"密室殺人"の状況を描き、最後に明かされる殺人犯は相変わらず予測不能。 読書界隈では話題を呼んだ同著者の作品『方舟』に続き、今作品『十戒』も夕木春央ワールド全開なので、ぜひどんでん返しの餌食になってほしい。 ちなみに、モーセの十戒とのつながりはおそらくあまりなく、シンプルに作中で10の戒律が定められることからこのタイトルがついたのだと思う。 (モーセの十戒のうち、第6戒の「殺してはならない」という戒律に関しては真っ向から破っている。) とはいえ、カルト宗教を信仰する親 ...
【文学フリマ東京43のあれこれ#1】ノリと勢いだけで文学フリマへの出店申し込みをした話
ノリと勢いで押した文学フリマ東京43への出店申し込みボタン 20年前には文学フリマに出店する運命が決まっていた 昔から本を読むことが好きだった。 きっかけは東野圭吾さんの『あの頃ぼくらはアホでした』という本だ。 当時小学生だった自分は、「世の中にこんな面白い話を書く人がいるのか」と衝撃を受けたものだ。 その本をきっかけに本という世界にのめりこんだが、本を読むたびに思ってしまう。 「自分も面白い本を書いてみたい」と。 そうして血迷った自分は、文学フリマへの出店申し込みのボタンを押し(てしまっ)たのであった。 ...
【小説『方舟』(夕木春央)レビュー】人の醜さにあなたは騙される
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【映画『爆弾』レビュー】|取調室で繰り広げられる心理戦が生み出す極上のもどかしさ
この映画を一言で表すのなら、ファイブボンバーテロリズムと言いたい。 ファイブボンバーを解けなかったらめっちゃ人が死ぬ。 それなのに、解いてしまったら醜さを露呈することになる。 まさに、ファイブボンバーの問題がすべてトロッコ問題になっている状態だ。 ほんまごめんとか言ってる場合じゃない。 取調室で展開されるクイズと心理戦、そしてそれらに翻弄される現場の緊張感をぜひ堪能してほしい。 公式サイトのっけとく:https://wwws.warnerbros.co.jp/bakudan-movie/ 映画『爆弾』あら ...
【小説『君のクイズ』(小川哲)レビュー】問題.彼は何を追い求めているのでしょう?
ここ数年でクイズの人気は爆発的に上がったと思う。 地上波のテレビでいえば、ネプリーグや東大王(2024年に終わっていたらしい)などが思いつく。 早押しで回答する形式が一般的だが、フリップで回答するものもあれば、時間制限内にできるだけ多く回答する形式のものもある。 いろんな形式があるが、問いがあり、それらに回答するという形式は変わらない。 それがクイズというものだ。 そこで問題です。あなたにとってのクイズとは何ですか?一つ答えよ。(声の出演:関口宏) さぁ走って!(声の出演:渡辺正行) ※東京フレンドパーク ...






